本学科には、授業と課外活動のほかに、学生のみなさんが協力しあいながら自主的に学び、研究の成果を発表するための学会組織「青山学院大学比較芸術学会」があります。2013年度に設立されたこの学会は、学生全員と専任教員を主な学会員とします。活動内容は次の通りです。芸術全般についての専門的な研究成果を発表する学会誌『パラゴーネ』の発行(年1回)。学生が主体となって、芸術や文化について自由に執筆する『HIGE会報』の発行(年3~4回)。比較芸術学会大会の開催(年1回)。また、美術・音楽・演劇映像の各分野に「研究会」があり、それぞれ鑑賞会や勉強会を定期的に開催しています。学会活動を通して、学生のみなさんに自ら学ぶことの面白さを存分に体験していただきたいと希望しています。
第10回比較芸術学会大会《2022年度》 濱口竜介氏トーク「映画と笑い」
世界の映画祭、批評家連盟から数多くの賞を授与された『ドライブ・マイ・カー』などの作品によって、近年世界的な注目を浴びる映画監督・濱口竜介氏をお招きしました。テーマは「映画と笑い」。伝説の無声喜劇俳優バスター・キートンから、フランスの喜劇作家ジャック・タチを経て、ポルトガルの巨匠マノエル・デ・オリヴェイラ。ミュージカル・コメディのダンサーたちに至るまで、監督が敬愛する映画人たちの豊かな事例を縦横無尽に挙げつつ、映画の笑いの奥深さについて語っていただきました。
比較芸術学会大会 講演者一覧
第1回(2013年) | 高階秀爾氏(大原美術館館長)「言葉とイメージ──日本人の美意識──」 |
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第2回(2014年) | 六代目三遊亭円楽師匠(落語家)落語「ねずみ」/「落語のおもしろさ」 |
第3回(2015年) | 深作健太氏(映画監督)「映画からオペラまで」 |
第4回(2016年) | 河野元昭氏(東京大学名誉教授)「日本美術の素性」 |
第5回(2017年) | 山崎清介氏(俳優・演出家)「シェイクスピアとの出会いから」 |
第6回(2018年) | いづみこ氏(ピアニスト・文筆家)レクチャー・コンサート「ドビュッシーとパリの詩人たち」 |
第7回(2019年) | 岡岩太郎氏(株式会社岡墨光堂代表取締役)「文化財修理の現在──装潢そうこう修理の現場から──」 |
第8回(2020年) | 中村児太郎丈(歌舞伎俳優)オンライン講演会「歌舞伎の魅力」 |
第9回(2021年) | 鈴木雅明氏(バッハ・コレギウム・ジャパン音楽監督)レクチャー・コンサート「バッハと賛美歌~"いざ来たりませ、異邦人の救い主"を中心に~」 |
第10回(2022年) | 濱口竜介氏(映画監督)「映画と笑い」 |
第11回(2023年) | 金井直氏(信州大学人文学部教授)「解れる美術史~彫刻をめぐって、彫刻をめぐりながら~」 |
比較芸術学会会誌『パラゴーネ』
『パラゴーネ』第10号(2023年3月)目次 | |||||||||||||||||||||
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『ひげ会報』〈比較芸術学会会報〉Vol.17(最新号)
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比較芸術学科 パンフレット(2024年度)
ダウンロード(約18MB)