青山学院大学文学部 比較芸術学科

青山学院大学文学部 比較芸術学科

比較芸術学会

 

本学科には、授業と課外活動のほかに、学生のみなさんが協力しあいながら自主的に学び、研究の成果を発表するための学会組織「青山学院大学比較芸術学会」があります。2013年度に設立されたこの学会は、学生全員と専任教員を主な学会員とします。活動内容は次の通りです。芸術全般についての専門的な研究成果を発表する学会誌『パラゴーネ』の発行(年1回)。学生が主体となって、芸術や文化について自由に執筆する『HIGE会報』の発行(年3~4回)。比較芸術学会大会の開催(年1回)。また、美術・音楽・演劇映像の各分野に「研究会」があり、それぞれ鑑賞会や勉強会を定期的に開催しています。学会活動を通して、学生のみなさんに自ら学ぶことの面白さを存分に体験していただきたいと希望しています。

比較芸術学会第二回大会 六代目三遊亭円楽師匠講演会
2014年11月27日(木)、本多記念国際会議場にて、比較芸術学会第二回大会が開催されました。今大会では落語家の六代目三遊亭円楽師匠をお招きし、落語「ねずみ」のご口演に続けて、「落語のおもしろさ」と題してご講演いただきました。本学落語研究会のご協力も得て設置した高座に着物姿の師匠が登場すると、テレビ等でも親しんだそのお姿に場内が沸き返りました。落語「ねずみ」は、ある不遇な親子に、名人左甚五郎が力を貸す物語ですが、師匠の噺による人物像の描写、物語のはこびに会場全体があっという間に引きこまれました。親子のあたたかいやりとり、甚五郎の思いやりに、目頭が熱くなったり、胸がすくような思いをしたり、最後には笑いでほのぼのとした気持ちになったりと、師匠の話芸を堪能しました。続いて高座から講演会形式に舞台を転換し、師匠も一転して洋服姿で再登場され、笑いを交えながら「落語のおもしろさ」についてお話しくださいました。さまざまな学びがありましたが、特に、落語は、噺家が舞台において一人きりで行うもので、噺家は演者でも演出家でもあるというお話は、落語という芸能、芸術のあり方を考える際にとても大切な視点でした。また、落語は実際に生で聴いて欲しい、その場の「空気感」が重要だからというお話は、この大会で円楽師匠の落語を生で聴いた我々には深くうなずけるものでした。落語を含め、比較芸術学科で学ぶ多くの芸術分野では、その場の「空気感」を自分で味わうかどうかが、鑑賞体験のかなめとなると考えます。そのことを今大会に参加した学生は身をもって理解できたと思います。すばらしい話芸を堪能するとともに深く考える学びの場となりました。

六代目三遊亭円楽師匠 六代目三遊亭円楽師匠 六代目三遊亭円楽師匠プロフィール
青山学院大学在学中、師匠・五代目三遊亭圓楽の目に留まり、落語の世界に誘われ、前座修行をしながら同大学を卒業。入門時から将来を嘱望され、1977年には、弱冠27歳にして笑点の大喜利レギュラーメンバーに抜擢。現在では、そのキャラクターは大喜利に欠かすことのできない存在となっている。その間数多くのテレビ・ラジオに出演し活躍してきたが、本業の落語を愛し続け、現在は精力的に独演会を催し、将来の大看板を目指して研鑽を重ねている。



比較芸術学会会誌『パラゴーネ』
 『パラゴーネ』第3号(2016年3月)目次
「演出家」としてのギュスターヴ・ドレ・・・・高橋 達史
古典古代と〈未来〉の共鳴:「パラード」(1917年)と前衛的古典主義の時代・・・・阿部 真弓
嘘から出たまこと
―『コジ・ファン・トゥッテ』における愛の弁証法―・・・・田村 和紀夫
ポール・ランドルミー『音楽史』における「今日の音楽」・・・・成田 麗奈
《研究ノート》
インド音楽世界の定量研究の試み・・・・小日向 英俊
《エッセイ》
『ばらの騎士』をめぐる極私的随想・・・・広瀬 大介
《彙報》
市川九女八年譜稿(一)・・・・佐藤 かつら
《美術史料紹介》
東寺観智院金剛蔵本(建武二年写)『諸説不同記』巻第七(下) 解題・翻刻・
 校註・影印・・・・津田 徹英、加藤 詩乃、石井 千紘、上村 顕太郎、蔀 政人
比較芸術学会会誌『パラゴーネ』


『HIGE』会報〈比較芸術学会会報〉Vol.8(最新号)
『HIGE』会報

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